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ラップトップとタブレット,どちらにすれば?

takshinada6



現状「iPad一択でしょ」と書きましたが,最終的には「自分にとって適切なツールやサービスを選べるようになってほしい」とも考えています。ではラップトップとタブレットをどうするのがいいと思っているのだとご質問いただきました。


学校種や現在の導入・活用状況によって違うので簡単に「これがベスト」とは言えません,では許していただけない。では本校のような状況でこれからのベストってどんな環境なんでしょうか。


一人一台iPad





現状「iPad一択」。これが本校のような現状ではベスト。タブレットじゃなくてiPad。他に学校で使えるタブレットありますか? キーボードが付くタブレットというかキーボードが外せるラップトップ?みたいなのはともかくとして。


授業内でのスマホを解禁したくない、ということであれば、そして初めて導入するのであればiPadでしょう。カメラってそんなに使う?ということも言われますが、うちではかなり使っています。スマホOKならばカメラ機能が今ひとつのラップトップでもいいんじゃないかな。まずはカメラ使ってみようというのは先生にも生徒にもハードル低くていいと思います。


導入初期の頃、先生が板書スライド作るのが面倒だと言われて、「教科書の本文を撮影するだけでもいいんじゃないかな」と伝えて本当にやってくれていました。そんな使いはじめからでいいやと思っています。


「そんなの活用とも言えない」って意見もわかります。でもその一歩を認めてあげないとなかなか踏み出せない人も少なくない。それで止まっちゃうのも困るけれど、その一歩さえ難しい人にはカメラ使うだけでもOK。


あと、iPadは余計な可動部分ないんで壊れにくいと思います。ラップトップでカメラ動きますとかあるけれど、中学生がグリグリ動かしても大丈夫なように作ってあるのだろうか。壊れにくいけれど、もちろんケースは必須です。ケースは自分のiPadだとわかりやすいから各自違うものを自分で選んでほしい。ブランド校(?)だと校章入りの同じケースがいいとか、そういう需要もあるのかな。でも同じのが何枚もあるとわかりづらいですよ。


ラップトップは不要?





ラップトップ必要です。というか、iPad使っているとラップトップ欲しくなる場面が自然と出てくるだろうと思います。ラップトップとかめんどくさいな。iPad使ってるならMacBook系です。できればMacBook Pro、MacBook Airでもいいです。


テキストを大量にアウトプットしなければいけないような課題が増えてくると、生徒はいろんな方法考えます。スクリーンのキーボード入力が上達する、外付けのキーボード買ってみる、音声入力を極めてみる、家からMacBookなどのラップトップ持ってくる。学校によるだろうけれども、生徒の試行錯誤を許容できるといいですね。


「そんなのちゃんとタイピングを教えちゃえばいいんだよ」それはそうです。現在のところ、それが最も効率的な方法で正しいのでしょう。でも学校はそんな「これが絶対正しい」ことだけやる場所ですか。安心・安全に失敗できる場所なんだから、「どうしたら自分の思考スピードにテキストのアウトプットが追いつくのかな」をあれこれトライしてみてもいいと考えています。最終的に「うん、これはタイピング練習したほうが良さそうだ」と納得して取り組んだら、数週間あれば十分習得できますよね。


話は逸れましたが、ラップトップ使いたいなと思った時に貸し出せるものが用意できるとありがたいです。ちなみに本校ではもう3年以上前のモデルですが1クラス分のMacBook Proを貸出用として準備しています。


ラップトップの使い方


そう言えばラップトップの使い方で驚いたことがあります。Keynoteでプレゼンテーション作る授業をしていたら、iPhoneも使っている生徒がいました。自分の感覚だとiPhoneで調べ物して、MacBook ProでKeynote使ってるのかなと思ったら逆でした。大きな画面で調べ物。使い慣れたiPhoneでKeynote作業。「そんな小さな画面で出来るの?」と心配しましたが、オトナが作りがちなテキストたくさん、画像も複数、1枚のスライドに詰め込みました的なプレゼンではなくて、とてもシンプルで見やすいスライドが出来上がりました。そりゃそうだ。あの画面サイズなら嫌でもシンプルになります。広い会場でも見やすい良いスライドが出来ますね。


デスクトップはいらないの?


MacBook Proがかなりパフォーマンス高いので、みんなにデスクトップ必要かというとそんなことはないですね。負荷も大きい動画の編集とか限られた目的で使いたいと思った時に使えるものが数台あればまずはいいかなと考えています。これは本校でも実現できていないところです。正直、そこまでパフォーマンスを必要とするような課題に取り組んではいません。iPadでなんとかなってしまう、MacBook Proあれば十分かなという程度です。全員にデスクトップが必要なレベルのことを生徒全体に行うことも想定していません。選択授業でかなり深いところまでやるよということを考えても、まあ今なら数台でいいかなと。





贅沢でしょ


デスクトップはないにしても、一人一台iPadあって、貸出用のMacBook Proもあってというのは、「贅沢」な環境だと思います。すべての学校にこんな環境があればいいともちろん考えてはいます。でもすぐには無理だろうこともわかっています。


でも、私が考える「こんなことができるようになってほしい」と思う生徒のイメージでは、iPhoneやiPadやMacBookを自分のやりたいことに合わせて自由に使いこなしています。そして実際に使いこなしている生徒もまだわずかですけれどいます。そんな生徒ががもっと増える環境がほしい。生徒が自由に使いこなすことが認められるような環境。そこがこの数年妥協したくなかったことです。妥協したくなくてわがままを言って多くの人に迷惑をかけてきたことも事実です。申し訳ない。でもこのままでは日本の教育ってズルズルとダメになっていくという危機感をそのままにはできなかった。


iPad宣言したのは


学校によっていろんな事情もあるし、それぞれの人に使いやすさなんて決まったものなんてないし、自分はiPadがいいなと思っているだけなので、今まで明確に「iPad一択でしょ」みたいなことは言っていませんでした。


相談されれば、「どんな生徒を育てたいんですかね?」「何をやりたいんですか?」と伺った上で、自分と似ているなと思えば「そりゃiPadですよ!」とオススメしてきました。(イヤイヤ、iPadかなり推してましたよって言われそうだけども。)


なぜ今さら「iPadでしょ」なんて言ってるのか、書いてるのか、書いたものを公開しちゃっているのか。一人一台環境が現実的になってきたこのタイミングだから絶対に全国的に成功してほしいという思い、これが一番の理由です。


そして、とても残念なことなのだけれども、「ADE(Apple Distinguished Educator)だと、なんか機材もらえたり、事と次第によっては金銭的なものも」と思われてるんだと知ったこともきっかけです。





冗談めかして「新しいiPhoneとか優先的に手に入るんでしょ」とか言われたことはありましたが、本当にそう思っている人がいること、そして自分がそう思われていることを知りました。(何を今更なのかな?) 機材がもらえたり、金銭的な支援があるからApple推し? とんでもない。もう逆にいくらお布施払ってんだと。Appleをどれだけ金銭的に支援しちゃってんだよと。そんなこと言われるってことはそういうところもあるの?と気になるけど、まあそれはともかくとして。。。何かもらえるからとかではなくて、ちゃんと理由があってなんだよということをどこかで明らかにしないとなと思って書きはじめました。



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